写真

2021年4月21日 (水)

月齢7の月に「月面X」(2021年4月19日)

 2021年4月19日の夜に撮影した月齢7の月です。上弦の月(20日20:00月齢8)の前日になります。

月齢7の月(f:8 ss:1/100 ISO:800)
月齢7の月(f:8 ss:1/100 ISO:800)

 今回は下記に記載した通り、パナソニック デジタルカメラ ルミックス FZ85にパナソニック純正のテレコンバージョンレンズDMW-LT55を装着して撮影してみました。最大まで倍率をあげて撮影してみたところ、色収差の影響が若干出て月の縁が青みががって写りました。一方で他のテレコンより分解のは高い画像が得られました。

 撮影した画像を良く見てみると、かろうじて「月面X」が写っていました。

月齢7の月と月面X(f:8 ss:1/100 ISO:800)
月齢7の月と月面X(f:8 ss:1/100 ISO:800)

 月の表面には多数のクレーターが存在しますが、太陽光が当たる角度によって立体的に見えます。上弦の月の頃、月の明るい部分と暗い部分の境目あたりに光の加減で「X」の文字が見えます。この現象は「月面X」と呼ばれています。「月面X」のもとになっている地形は3つのクレーター「プランキヌス」「プールバック」「ラカイユ」の外壁によって作られています。

月面X(f:8 ss:1/100 ISO:800)
月面X(f:8 ss:1/100 ISO:800)

 「月面X」は上弦の月の頃に必ず見られるわけではありません。「月面X」が綺麗に見えるのは約70分しかありません。また、上弦の月が夜に出ていること、月が観測地から見えやすい位置にあることが条件になります。「月面X」が見えるのは1年間を通して数回程度で、天気や雲に月が遮られると観測できるチャンスが失われてしまいます。2021年は「月面X」を合計6回、あと4回観測することができます。日時は下記の日の20:00〜22:30の間の1時間です。

 2月19日、4月19日、6月17日21:30、8月15日20:00、10月13日20:00、12月11日22:30

 4月19日は綺麗に「月面X」が撮影できる時間は21:00頃でしたので、上の写真は1時間ほど早めです。そのためと思いますがXの右側が欠けています。

【撮影機材】

 この月の写真の撮影に使用したカメラはパナソニック デジタルカメラ ルミックス FZ85 ブラック DC-FZ85-Kです。焦点距離が20 mm〜1200 mmで、光学ズームでは60倍まで拡大可能です。

 このカメラにパナソニックの純正のテレコンバージョンレンズ DMW-LT55を装着しました。倍率は1.7倍です。純正ではありますが、FZ-85で光学ズームを最大にすると、色収差の影響が出て月の縁が青みがかって写ります。

 なおFZ-85にこのテレコンをつけるには、パナソニック レンズアダプター ルミックス DMW-LA8が必要です。

 

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2020年10月19日 (月)

空に広がる波状雲(はじょううん)

 18日の夕方、空に波状雲が広がっていました。波状雲は、雲が連なったり、うねったりして、波のような形をしています。よく波状雲は地震雲と呼ばれたりしますが、雲がこのような形になるのは上空の大気の流れによります。大気の流れが波打って大気波が生じると、空気が上下に動き、波打った形の雲ができます。

波状雲
波状雲

 波状雲は大気の流れによってできるので、雲の形には関係がなく、巻積雲、巻層雲、高積雲、高層雲、層積雲、層雲などで生じます。この写真の波状雲の元の雲は高層雲でしょうか。

波状雲
波状雲

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2020年9月 2日 (水)

かなとこ雲が発生(2020年8月30日)|かなとこ雲はどんな雲

関東地区に見事な「かなとこ雲」が発生

 先週の日曜日(2020年8月30日)の夕方、買い物に出かけようとして玄関を出ると大空にキノコのような形の雲が浮かんでいました。

 かなとこ雲であることはすぐにわかったのですが、これほど見事なものを見る機会はそれほどないと思い、すぐに写真を撮り始めました。あまりにも横方向に広がっているので、パノラマモードで全体を撮影ました。

 別の雲がほとんど発生していないため、青空を背景とした圧巻の景色となりました。

かなとこ雲
かなとこ雲(2020年8月30日17:10頃)

「かなとこ雲」はどんな雲?

 かなとこ雲は積乱雲(入道雲)が巨大に発達したものです。積乱雲ができると、どんどん上空をめざして成長していきますが、大気圏内の対流圏と成層圏の境界付近の対流圏界面まで発達すると、それ以上は成長できなくなるため、横方向に広がっていきます。この形が鍛金の道具である「金床(かなとこ、英語:アンビル)」に似ていることから、かなとこ雲と呼ばれます。

金床(かなとこ)、英語:アンビル
金床(かなとこ)、英語:アンビル

 かなとこ雲になるような積乱雲が発生すると、非常に強い上昇気流のため、雲の下は悪天候です。雷の発生、どしゃ降りの雨、雹が降ることもあります。

「かなとこ雲」は最後にどうなる?

 対流圏界面は極地付近では約8,000メートル、赤道付近では17,000メートルぐらいの高さになります。日本付近は11,000メートルぐらいということですから、今回観測されたかなとこ雲も上空11 kmぐらいで広がっていることになります。

 積乱雲が対流圏界面より高いところまで成長できない理由は、積乱雲の上昇気流が成層圏に入り込むことができないからです。一方、上昇気流は下部からどんどん供給されるため、空気は雲と一緒に横に広がっていきます。

 30分ほどで買い物から帰ってきました。このとき撮影した写真です。雲はかなり横方向に広がっており、先端部分が巻雲になっています。どんどん横に広がり巨大化していくと、この部分から上昇気流が下降気流となるため、元の積乱雲の成長が弱まっていきます。

末期のかなとこ雲
末期のかなとこ雲(2020年8月30日17:45頃)

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2020年8月28日 (金)

Color Images|白黒写真をカラー写真にするアプリ

 昭和時代に撮影した白黒写真がたくさんあります。白と黒の諧調からなる白黒写真は味わい深いのですが、カラーだったらどんな写真に仕上がっていたのかも気になります。昔であれば、職人さんが白黒写真に色をつけていくのですが、今はAIで色をつけることができるソフトウェアが多数あります。スマホのアプリにもないかなと思って検索してみたところ、Color Imagesというなかなか優れもののアプリを見つけました。

Google Play Color Images

Colorimages

 カラー化したい白黒写真を選ぶだけでカラー写真ができあがります。何色なのかわからないものはAIが判断して着色しているのだと思いますが、ほとんど違和感がありません。

 試しに何枚かカラー化してみました。

まずは浅草の中店通りの親子の写真です。着物の色が本当かどうかわかりませんが、まったく違和感ありません。

Photo_20200828171801
浅草中店通りの親子(1964年頃)

 次は銀座の並木通り。これも看板が本当の色と比べてどうなのかわかりませんが、昭和の銀座っぽい看板の明かりに仕上がっているように思います。ショーウィンドウの中も、親子?2人も違和感なくカラー化されています。

Photo_20200828173801
銀座並木通り(1964年頃)

 他にも白黒写真がたくさんあるので、またアップします。

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