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2023年5月

2023年5月28日 (日)

「真っ赤な嘘」「赤の他人」の由来

 「真っ赤な嘘」は根拠のない明らかな嘘や全くの嘘という意味です。これは赤が太陽や炎の色で「明」と同じ語源で「明からな」「全くの」という意味があるからです。真っ赤は赤の強調した表現です。ですから「赤の他人」は全く無関係な他人という意味になります。

真っ赤な花
真っ赤な花

 「真っ赤な嘘」は英語ではred lieではありません。英語で「真っ赤な嘘」に相当する詞は「blatant lie」「complete lie」「downright lie」「a big fat lie」などがあります。余談ですが英語には「white lie」という言葉があります。これは相手の気分を害さないためにつく悪意のない嘘のことを言います。

 「赤の他人」は英語では「complete stranger」「perfect stranger」「total stranger」でこちらも赤は関係ありません。

 赤は血の色や太陽や炎の色などを由来とする人類共通の普遍的な意味を持つ色ですが、「真っ赤な嘘」や「赤の他人」という意味で赤色の単語が入った言葉は日本語以外にないようです。

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2023年5月14日 (日)

水中で色はどのように見えるか?

 水中の様子をカメラで撮影すると次の写真のように真っ青な世界が映ります。人間の目ではここまで青く見えないかもしれませんが、カメラはしっかりと水中では青色の世界であることを捉えています。

水中は青色の世界
水中は青色の世界

 次の図は水の吸収スペクトルです。水は波長が長い光をより吸収していることがわかります。500 nmより短い波長の青色系の光はほとんど吸収されていませんが、600 nmより長い波長の赤色系の光をたくさん吸収していることがわかります。水の光の吸収はわずかなためコップ1杯の水は青色には見えませんが、水の量が増えていくと青色に見えるようになります。

水の吸収スペクトル
水の吸収スペクトル

 さて水中の青色の世界でさまざまな色はどのように見えるでしょうか。深くなるにつれて全体の光の量が少なくなると同時に赤色系の光が失われてきます。この様子を実験して撮影したのが下記の映像です。深い水中では赤色は黒い色に見えます。水中に赤色系の光がほとんど存在しなくなるため赤色の物体が反射する光がなくなるからです。

Underwater Color Loss With GoPro 0 to 155 Feet Depth - Fishing Lure Deep Test

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2023年5月11日 (木)

太陽と雲と薄明光線

 河川沿いの土手を歩いていたら空に大きな雲が広がっていました。風に吹かれて左の方へ移動していきます。雲の左側には太陽が輝いていたのですが雲に遮らられていきます。太陽が雲に隠れると雲の切れ間から光芒が漏れ出しました。これは薄明光線と言って雲の端や切れ間から光が漏れて光線が放射状に見える現象です。光線が下に降り注ぐ薄明光線は天使の柱とも呼ばれます。今回は光線が漏れ出している位置の下側に厚い雲が広がっているので天使の柱とまでは言えないような薄明光線でした。

1_20230511140201

 光線が漏れ出しているところを拡大撮影してみました。上の写真より雲がやや左側に移動し太陽がさらに雲に隠れています。太陽光と雲の厚さで複雑な色合いになっています。上から1/3ぐらいのところと1/2ぐらいのところになんだか動物の顔のように見えますね。1/3のところは口を大きく開いています。1/2のところは青い目が不気味です。

2_20230511140201

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