« 鏡の中の物理学 (講談社学術文庫 31) | トップページ | 夢か科学か妄説か―古代中世の自然観 (平凡社 自然叢書) »

2020年4月27日 (月)

光は蓄えることができるか(2)ー光の速度を落として光を蓄える

 もしも光の速度を落とすことができたらどうでしょうか。光は真空中や空気中では秒速約30万キロメートルですが、屈折率nが1.5のガラス中の光の速さvは、 v = c / n (cは真空中の光速)より、およそ20万 kmにまで減少します。

 光の速度をもっと遅くできるような物質があれば「光は蓄えることができるか(1)」で説明した球体内の反射を利用するまでもなく、光をその材質に通すだけで光をある程度その材質中にとどめることができるようになります。

 例えば、次の図のように、もし屈折率が10000の物質が存在したとすると、光は30 km進むのに1秒を要することになります。

Hikariwotameru   

 さらに屈折率の大きな物質があれば、光を5秒、10秒という具合に物質内にとどめることができるでしょう。光を物質内にとどめる時間が長くなれば、それは光を物質内にためたと言えるのではないでしょうか。しかしながら、私たちの身の回りにある物質ではこれほどまでに屈折率の大きなものはありません。つまり、この方法は光をためる手段としては実現不可能です。

人気ブログランキングへ

 

|

« 鏡の中の物理学 (講談社学術文庫 31) | トップページ | 夢か科学か妄説か―古代中世の自然観 (平凡社 自然叢書) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 鏡の中の物理学 (講談社学術文庫 31) | トップページ | 夢か科学か妄説か―古代中世の自然観 (平凡社 自然叢書) »