夢か科学か妄説か―古代中世の自然観 (平凡社 自然叢書)
夢か科学か妄説か―古代中世の自然観 (平凡社 自然叢書)
市場泰男 著
25年以上前の書籍なので、中古でしか入手できませんが、非常に面白い科学史の本です。古代の哲学者や科学者が自然現象をどのように捉えて、解釈しようとしたのかがよくわかります。光ネタでは第5章が必読です。あと第8章のホイヘンスの理論展開も面白いです。中古品で送料込みで約500円から入手可能です。お得感のある、お勧めの一冊です。
内容(「BOOK」データベース)
奔放なる想像力のはばたくままに、自然の深奥に匿された秘密を〈解き明かした〉古代中世の科学理論。それは自然と物質を対象として謳いあげた詩であり、そこには冷徹な現代科学が忘れ去った自然への情愛がみちあふれていた。
単行本: 231ページ
出版社: 平凡社 (1987/07)
ISBN-10: 4582546048
ISBN-13: 978-4582546040
発売日: 1987/07
商品の寸法: 19.4 x 13.2 x 1.8 cm
目次
- 第1章 金属や鉱石はどうしてできたか―科学以前の地球像(1)
- 第2章 泉や川の水はどこからくるのか―科学以前の地球像(2)
- 第3章 山はどうしてできたか―科学以前の地球像(3)
- 第4章 地震はなぜおこるか―科学以前の地球像(4)
- 第5章 物はなぜ見えるのか―古代中世の視覚論争
- 第6章 自然は真空を嫌う―古代中世の科学キーワード(1)
- 第7章 現象を救う―古代中世の科学キーワード(2)
- 第8章 衛星か、突起か、斑紋か、雲か―土星の環をめぐる論争
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