「写す」と「映す」の使い分け 異字同訓
光学関係の文書を書いているときに、どっちだっけかなと悩むのが「写す」と「映す」です。
「写」と「映」のもともとの意味を考えると、どちらを使えば良いのかわかります。
光学系の文書で使われることが多いのは「映す」でしょう。『実像がスクリーンに映る』『鏡に物体の虚像が映る』となります。
写真やビデオの場合、カメラで写すのは『写真やビデオを写す』になりますが、撮影した写真をビデオをスクリーンで見るときには『写真やビデオを映す』になります。
そうなると、『ビデオに自分が映っていた』と『ビデオに自分が写っていた』は厳密には意味が違うことになります。前者は、ビデオを見ていたら自分が映っていたという意味で、ビデオを見ている立場です。後者はビデオを見ていて、自分が被写体として写されていたという意味になるでしょうか。
そう考えると、鏡の場合にも、『鏡に写す』『鏡に映る』という使い分けがありそうです。
このあたり多少、使い分けが難しいかもしれません。
※異字同訓
「漢字は異なるものの、意味の近い言葉で、訓読が同じになるもの」です。
| 固定リンク | 1
「用語」カテゴリの記事
- 「陰」と「影」の使い分け 異字同訓(2014.03.25)
- 「写す」と「映す」の使い分け 異字同訓(2014.03.16)
- 玉虫色とは何色?(2012.09.07)
- 高エネルギー可視光線 - 用語(2012.06.19)
コメント