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2013年5月 2日 (木)

電話の発明者グラハム・ベルの肉声が復元される

 1876年2月14日、それぞれ独自に電話の開発を進めていたアメリカのグラハム・ベルとエリシャ・グレイは、ほぼ同じ時刻に電話の特許を申請しました。わずか2時間の差でベルが電話の発明者となりました。

Alexander_graham_bel1926

 当時、モールス信号を送る技術は既に確立しており、電信の研究開発が盛んに行われていました。そして、素人にわかりにくいモールス信号を送るよりも、音声を送ることができるようになれば電信が一般に広がるだろうことは明らかでした。

 ベルとグレイはお互いの研究についてある程度は分かっていました。ベルの特許を申請したのは、ベルの弁護士でした。グレイが電話の特許を申請することを聞きつけ、ベルに許可を得ずに特許を申請したとも言われています。このとき、ベルの電話は完成には至っておらず、やっと音が聞こえる程度の装置ができあがっただけでした。

「ワトソン君、ちょっと来てくれたまえ」という声が、電話を通じて助手のワトソンに聞こえたという有名な話がありますが、これは3月10日の話です。しかも、このとき実験に使っていた電話はベルが考えていた仕組のものではなく、グレイが考えていた仕組のものだったという説もあります。

 ベルの特許申請書には「電話を発明した」と書いてあり、グレイの申請書には「電話を研究中である」と記載されていました。そのようなことからも、ベルが電話の発明者となりました。

 ベルの特許は同年3月3日に認可されました。特許が広告されたのが3月7日です。 ベルはこの特許で電話の会社を作りました。その会社が現在のAT&Tです。

 米国エネルギー省のローレンス・バークレー国立研究所(LBL)は、1885年4月15日に蓄音機で録音されたグラハム・ベルの音声が復元にしました。彼の音声はロウが塗られた紙製のディスクに記録されていました。このディスクはワシントンにあるスミソニアン国立アメリカ研究所に保存されていたそうです。

 蓄音機は1877年にエジソンによって発明されたと言われていますが、実用的な蓄音機の作成に成功したのはベル社です。この装置は、おそらくベル社が作成したグラフォフォンではないかと思います。このあたりの詳しい話は「エジソンの蓄音機」にまとめてあります。

 これが約130年前に録音されたグラハム・ベルの声です。

This Is Alexander Graham Bell's Voice

 ところで、ベルが電話を開発した直後に2人の日本人がベルの研究所を訪問しています。そのとき2人は日本語で話をしました。英語の次に電話が運んだ言葉は日本語だったのです。

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