ヒッグス粒子の発見
欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)は4日、世の中の最も基本的な粒子の一つで、物に重さ(質量)を与える「ヒッグス粒子」とみられる新粒子を発見したと発表しました。
研究チームはスイスのジュネーブとフランスの国境にある大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider、LHC)で、陽子を光速に近い速さまで加速して衝突させ、衝突の際に生じる光や粒子などを調査したところ、質量が水素原子の約130個にあたる新しい素粒子を発見しました。この素粒子を見つけるのに陽子同士を1線兆回以上衝突させたそうです。
ヒッグス粒子は昨年の12月にその存在が示唆されていましたが、その後、実験と観測を重ね、今回の発表となりました。
ヒッグス粒子は、1964年に英国のエディンバラ大学の理論物理学者ピータ・ウェア・ヒッグス博士によってその存在を予言された素粒子です。
素粒子の標準モデルで予言されている素粒子のうち、物質を形成する12種類の素粒子と、物質に力を伝達する5種類の素粒子は既に発見されていましたが、ヒッグス粒子は唯一発見されていなかった素粒子でした。
今回発見された新素粒子がヒッグス粒子だとすると、標準モデルの素粒子がすべて現実のものとしてそろったことになります。物質とは何か、この宇宙はどのようにして成り立っているのかなどを解明する手がかりとなります。
英国のケンブリッジ大学の元教授のスーティーブン・ホーキンス博士はヒッグス粒子が発見されたことに対して、ヒッグス博士をノーベル賞に推薦するというコメントを出しています。また、ホーキンス博士はヒッグス粒子が見つかるかどうかについて、米国のミシガン大学の教授と賭けをしていたそうです。ホーキンズ博士は見つからないという方に100ドルを賭けていたようで、自分はどうやら賭けに負けたようだとコメントしています。
| 固定リンク | 0

コメント