レンズの製造工程 球面レンズができるまで
レンズは次の図のような工程で製造されます。
まず光学ガラスの原料を調合して、高温で加熱して溶解します。溶解が終わったら、脈理や気泡ができないようにゆっくりと時間をかけて冷却します。できあがったガラスから均質な部分を取り出してレンズの材料とします。
続いて取り出されたガラスをレンズの大きさに加工し、円盤状のガラス板とします。この段階でレンズのような形をしていますが表面はまだ平らです。
荒ずりでは円盤状のガラス板の表面をカーブジェネレーターという機械で人工ダイヤモンドの砥石で球面に削り、レンズの形にしていきます。
続いて砂かけ(精研)が行われます。レンズの表面を砂や人工ダイヤモンドの小さな球状の粒で磨き滑らかにしていきます。これらの作業で仕上げ寸法に近いレンズができあがります。この段階ではレンズはまだ透明ではなく、すりガラスのようになっています。
砂かけが終わると、いよいよ研磨です。この工程では研磨剤を使ってレンズの表面を磨きます。研磨が適切に行われないと、光がレンズ表面に入る場所によって焦点の位置がずれてしまいます。
研磨が終わると、レンズは透明になります。できあがったレンズは洗浄され、続いて、レンズの表面が正しく作られているかどうか検査します。研磨の終わったレンズは芯取りが行われ光軸がレンズの中心となるよう外周が削られます。
最後に光の反射を抑えるためレンズの表面に薄い膜を付けてコーティングします。
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