日本最古の月食の記録
月食は遙か太古の昔からあった現象ですが、日本最古の月食の記録は日本書記に書かれているものです。
その最も古い記録には、「月有蝕之-皇極二年庚戌朔乙丑」とあります。皇極二年庚戌朔乙丑は皇極天皇2年5月16日で643年6月8日です。
計算によると、この月食は月が沈んだ後に起きたようですから、実際に観測できたわけではなかったようです。暦算による記録と考えられています。
それでは、実際に観測できたであろう月食の日本最古の記録がいつだったというと、「月蝕一天武九年十一月丁亥」。これは天武天皇九9年11月16日、つまり680年12月12日です。このときの月食は部分月食だったようです。
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