頭部が透明な深海魚デメニギス
デメニギス(学名:Macropinna microstoma)という深海魚の特徴は頭部が透明なことです。
デメニギスは1939年に存在が確認されましたが、実際に生きた状態が確認されたのは2004年で、このときに頭部が透明であることがわかりました。下記の映像では大きな体をしているように見えますが、全長は約15センチメートルしかありません。
頭部は透明な膜となっており、その中に特徴的な円筒形の管状眼があります。管状眼は自由に回転することができるため、視野が極めて広く、あらゆる方向性が見えるそうです。
なお、映像で目のように見える2つの穴は鼻に相当する臭覚器官であり眼ではありません。
深海魚デメニギス (Macropinna microstoma)
あんたの正体はいったいなんなんだ!という感じの魚です。キカイダーではありません。
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