光をやってきた方向に反射する-反射板の仕組み(1)
自動車の反射板や、道路の路肩などに設置されている反射板は自ら光を出しているわけではありませんが、自動車のヘッドライトが当たるとよく光ります。これは反射板が自動車のヘッドライトの光をよく反射するからです。
暗闇で上の写真の反射板に強い光を当てると、下の写真のように輝いて見えます。
光をよく反射するもので良いのなら、平面鏡でも良いのではと思うかもしれません。しかし、平面鏡は反射板として使われません。その理由は中学校の理科で学ぶ光の基本的な性質のひとつである「光の反射の法則」を考えればわかります。
平面鏡を自動車のヘッドライトで照らすとき、ヘッドライトからの光が平面鏡に垂直に当たった場合、反射光は自動車の方に戻ってきますから、運転席から鏡が輝いて見えます。しかし、光が斜めに当たった場合、反射光は自動車の方に戻ってきませんので、運転席から鏡が輝いて見えません。
自転車の反射板や道路に設置されている反射板は、多少ヘッドライトからの光が斜めからあたっても必ず光って見えます。これは、反射板に当たったヘッドライトの光が必ず自動車の方へ戻ってくるということです。
どのような仕掛けになっているのか考えてみましょう。
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