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2009年9月

2009年9月22日 (火)

旧約聖書における光

ユダヤ教とキリスト教の教典の旧約聖書の創世記は天地創造について書かれた章から始まります。この章はアダムとイブが誕生する以前の世界を神がどのように創造したかを記したものです。

神は下記のように6日間で世界を創造しました。


1日目 

大地は形無く混沌とした暗闇で、原始の海の表面では聖霊が動いていた。神は「光あれ!」と言って光を作った。そして、光と闇が分けられて、昼と夜ができた。

2日目

神は水を上下に分けられて、空を作った。空は天と名づけられた。

3日目

神は大地を作り、水は海と名づけられた。大地には植物が作られた。

4日目

神は空に太陽と月と星を作った。

5日目

神は水生生物と鳥を作った。

6日目

神は野獣と家畜、神に似せた人間を作った。

7日目

神は休んだ。


エジプト神話における光は混沌から太陽が生まれ、太陽が世界を作ったことになっていますが、創世記では4日目に太陽が作られたとあります。

ですから、1日目に神が言った「光あれ!」の光は太陽光ではありません。混沌から光が作られ、太陽が作られたのはその後としているのです。

太陽と光を切り離して考え、この世界が始まるにあたっての本質的かつ重要なものとして光が存在していたという世界観です。

創世記の1日目は宇宙が創生して光ができた話によく似ているような感じもします

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2009年9月18日 (金)

エジプト神話における光

古代エジプトで信仰されていたエジプト神話のひとつであるヘリオポリス神話の天地創造に、原初の丘ヌンより天地創造の神アトゥムが生まれたとあります。

原初の丘ヌンは、全てのものの起原となる原初の海原であり、混沌とした状態を意味しています。

アトゥムは後に太陽神ラーと習合していますから、天地創造の神は太陽を意味していることになります。

アトゥムは原初の丘ヌンから自らの力で生まれ、大気の神シューと湿気の女神テフヌトを作り出しました。そして、この2人の神から大地の神ゲフと、天空の女神ヌトが生まれました。

大地の神ゲフと天空の女神ヌトは仲が良くてぴっったりとふっついていました。風が吹くことができないという理由で、大気の神シュウが大地の神ゲフを押さえつけ、さらに天空の女神ヌトを支えるように持ち上げて、ゲフとヌトを引き離しました。

Egypt

太陽から大気と湿気が作られ、さらに大地と天空が作られたということです。これがヘリオポリス神話の天地創造です。

大地の上に、大気と湿気があり、そしてそのまた上が天空がある。地球の様子を正しく表現しています。大気は空気のこと、湿気は水蒸気、雲、または雨のことでしょう。

この天地創造は、遠い昔に銀河系でチリやガスから太陽が生まれ、太陽系で地球が生まれた様子と良く似ているような気がします。

太陽のめぐみ、つまり、光が地球を作ったという世界観だったのでしょう。

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2009年9月13日 (日)

太陽の誕生

地球にもっともたくさん降り注ぐ光は太陽光です。太陽はどのように生まれ、太陽でどのようにして光が生まれるのか考えてみましょう。

宇宙が誕生したときにできた水素やヘリウムのガスは、宇宙誕生から1~2億年後までには宇宙空間にほぼ均等に広がっていました。

やがて、これらのガスは自身の質量によって集まりだし、宇宙空間に密度の高いところと低いところができました。密度の高いところは銀河のもとになり、宇宙空間にたくさんの銀河のもとが誕生しました。

銀河のもとの中でガスは雲のように集まっていました。この雲はガスの質量によって収縮し、塊のようになっていきました。

ガスがどんどん圧縮して密度が高くなると、塊の中心温度もどんどん上昇していきました。すると、ガスの塊の中で、原子が激しく振動し、質量の軽い電子がはじき飛ばされました。原子核と電子はバラバラになり、質量の大きい原子核だけが残りました。

この原子核の塊は、さらに温度を上げ、やがて核融合を起こすようになりました。原子核の塊は光を放つようになり、恒星となりました。

このようにして宇宙にたくさんの銀河と恒星が生まれました。

宇宙が誕生してから90億年ほどたった頃、銀河系のどこかで、ひとつの恒星がその一生を終えて超新星爆発しました。

爆発した恒星は宇宙空間にたくさんの元素を放出しました。放出された元素は宇宙に存在していたガスやチリと一緒に集まりだし、やがて新しい塊となりました。この塊が太陽のもとです。

太陽のもとができるプロセスは上述の恒星ができるプロセスと同じです。太陽はやがて核融合を引き起こし、恒星となりました。

太陽光は太陽の中心で生じている核融合で生み出されます。

太陽の中心で生まれた光は太陽の内部を通って太陽の表面から出てきます。この過程で光は太陽内部に存在するたくさんの電子と相互作用しますが、電子は光を吸収したり、再放出したりします。

たくさんの電子が光の吸収・再放出を繰り返しながら、光を太陽の中心から表面の方へ受け渡していきますが、電子が光子を放出する方向はバラバラなため、光はあっちへ行ったり、こっちへ来たりという感じで太陽内部を進みます。

そのため、太陽の中心で生まれた光が太陽の表面から出て来るまでには数百年万年から一千万年ぐらいかかります。従って、いま私たちの地球に降り注いでいる太陽光は、人類の祖先がアフリカで登場するよりもずっと昔に太陽の中心で生まれたものです。

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2009年9月 1日 (火)

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