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2012年6月 7日 (木)

物体の表面に背景を投影する 透明人間になるおはなし(3)

物体に光を投影する方法

 映画やプロジェクタなどのスクリーンの前に白い服を着て立つと、服に映像が映り込むため、白い服の部分が透明になったように見えます。これと似たような原理で、カメラで撮影した物体の背景の映像を物体の表面に投影すると、物体が透明になったように見えます。

Invisibility Breakthrough for Japanese Researchers

2010年6月に科学未来館で行われた「ドラえもんの科学みらい展」で、透明マントが紹介されていましたが、これはこの方法を使ったものです。この透明マントは、光をやってきた方向に反射する再帰性反射材という材料を使ったものです。再帰性反射材は自転車の反射板などに使われています。ただし、これを透明マントと呼ぶのにはちょっと無理があるように思います<参考:光をやってきた方向に反射する-反射板の仕組み(1)>。

透明マント

物体に表示装置を取り付ける方法

 先進的な迷彩服のアイデアとして、体の前面にたくさんの小さな表示装置を取りつけ、背面にたくさんの小さなカメラを取りつけたものがあります。背面のカメラで撮影した映像を前面の表示装置に映し出すことによって、あたかも体が透明になったように見えます。

 この迷彩服は前面に綺麗に映像を表示させることが難しいという問題はありますが、表示される映像は背景から作られますので、透明化の効果は期待できるでしょう。

Optical camouflage for military troops

 物体の表面に物体の背景を投影する方法は、いつも物体の表面に背景を投影しておく必要がありますが、現時点で透明人間を実現する最も有力な方法として研究開発が行われています。

 次の影像はメルセデスベンツがデモ用に開発した光学迷彩の自動車です。自動車の側面にLEDディスプレイを取り付け、反対側の側面に配置したカメラで撮影した映像を映しています。

透明になって見えなくなる自動車をメルセデスベンツが開発

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