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2012年2月 9日 (木)

近視と遠視 眼の仕組み(3)

近視と近視の矯正

 近視は近くのものは良く見えますが、遠くのものがよく見えません。これは近視の遠点が無限遠になく眼の間近にあるからです。

 近視は次の図のように水晶体が最も薄い無調整の状態で、遠点より遠くからやってくる光を網膜の手前で結びます。そのため、網膜上で光が広がってしまうため、ものがぼやけて見えます。

 像を網膜に結ぶようにするためには、眼の屈折力を弱める必要があります。そこで、近視の矯正には、光を広げる働きをもつ凹レンズを使います。どれぐらいの焦点距離の凹レンズが必要になるかは、近視の度数によって決まります。

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遠視と遠視の矯正

 遠視は水晶体の厚さが無調整の状態でものがはっきりと見える遠点がありません。つまり、遠視は無限遠のものを見るときにも毛様体を緊張させ水晶体を厚くします。近くを見るときと同じように遠くを見るのが遠視です。たえず毛様体を緊張させているため、非常に疲れやすい眼です。

 遠視は次の図のように水晶体が最も薄い無調整の状態で、無限遠からやってくる光が網膜の後側で結ぶように進みます。そのため、ものがぼやけて見えません。

 像を網膜に結ぶようにするためには角膜と水晶体の屈折力を強めてやる必要があります。そこで光を集める働きをもつ凸レンズを使います。どれぐらいの焦点距離の凸レンズが必要になるかは、遠視の度数によって決まります。

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 近視には次の図の左側のように角膜と水晶体の屈折力が強すぎるために起こる屈折性近視と、眼の奥行き(眼軸)が長すぎるために起こる軸性近視があります。一般的には、軸性近視は遺伝によるもので、近視の多くは環境への適用による屈折性近視と考えられています。普段から近いところばかりを見ていると毛様体が緊張した状態が続き、水晶体が厚い状態から元の薄い状態に戻りにくくなり、やがて屈折性近視になると考えられています。また、成長の過程で眼球の大きさも変わりますが、近視が眼球の大きさの変化に関係するため、屈折性近視と軸性近視が併発するとも考えれています。

遠視にも角膜や水晶体の屈折力が不足しているために起こる屈折性遠視と眼の目の奥行き(眼軸)が短いために起こる軸性遠視があります。生まれたばかりの赤ちゃんは軸性遠視で、成長につれて眼球が大きくなり、やがて正視になります。遠視の多くは遺伝性の軸性遠視と言われています。

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